中国に日本人医師診療所 総合メディカルが現地企業と開業へ

西日本新聞 一面 仲山 美葵

 調剤薬局の運営や医療機関の開業支援を手掛ける総合メディカル(福岡市)が、2020年に初めて海外事業に乗り出す。第1弾として、2月に中国・深〓市で現地企業と組んで日本式のクリニックを開業させる。中国人を対象に日本人医師が診察するクリニックで、現地では珍しい。経済成長に伴って医療サービス市場が拡大する中国で、今後5年間で40~50カ所のクリニックを開く計画だ。

 深〓市は香港に隣接し、著名企業やスタートアップ企業などの本社が多い。クリニックはオフィスビル内に構え、高所得者層などの来院を見込む。医療サービスが進む日本を感じられる内装として、日本式のマナーや接遇も売りにする。

 診療科は内科、皮膚科、美容皮膚科で入院施設はない。内科は中国で増えている糖尿病などの慢性疾患を中心に扱う計画。各科1、2人の医師は全員日本人で、通訳を介して診察。看護師は現地で採用する。スマートフォンを使った予約システムも取り入れる。

 クリニックを運営するのは現地企業の「ライフシャイン」。同社は15年に設立し、中国人の患者を日本の医療機関に紹介する医療ツーリズムを手掛けている。総合メディカルは日本で医院開業のコンサルティングの実績があり、今回はクリニックの基本構想や医療機器の選定、内装デザイン、日本人医師の紹介や従業員研修などを担う。

 総合メディカルで海外事業を担当する堀場弘明氏は「中国では患者が大病院に集中し、診察までの待ち時間も長い」と指摘。小規模でも質の高いクリニックの需要が伸びるとみて、事業拡大に意欲を見せる。

 経済産業省によると、中国の医療サービスの市場規模は急増しており、15年は5946億ドル(約65兆円)。15年間で約10倍に拡大している。 (仲山美葵)

※〓は「つちへん」に「川」

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