初詣や宝船…心新た 大分各地で新年のにぎわい 

 令和として初めてのお正月を迎え、2020年が幕を開けた。大分県内各地の寺社や初日の出スポットなどでは、家族の健康や地域の安全などを願う人たちがじっと目を閉じ、手を合わせていた。

安寧や精進を願い

 日田市吹上町の吹上神社には、1日未明から続々と初詣客が訪れた。境内では地元有志グループが20年以上続ける催しが開かれ、お神酒や甘酒が振る舞われ、獅子頭によるおはらいもあった。

 恒例の餅つき体験では、集まった人たちは白い息を吐きながら軽快にきねで餅をついて楽しんだ。市街地を臨める境内では、夜景をバックに友人や家族との姿を写真に収める人もいた。

 2012年、17年と豪雨被害に見舞われた同町。グループ代表の浦塚重行さん(69)は「災害の無い、穏やかな1年になることを願うばかりです」と話した。

 同市田島の大原八幡宮では、家族連れなどが朝から途切れることなく参拝。おみくじを引いて一喜一憂する人や、家族の安全を願う人、見よう見まねで手を合わせる愛らしい幼い子どもの姿もあった。

 家族で帰省中の大分市の男児(10)は「社会科が苦手なので今年は勉強を頑張りたい」と新年の抱負を話した。

優雅な音色で越年

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の日田祇園祭で奏でられる囃子(はやし)の奉納が、12月31日深夜から1日未明にかけて、日田市隈の日田祇園山鉾(やまぼこ)会館であった。住民たちは優雅な音色を聞きながら1年を締めくくり、新年を迎えた。

 30年以上続く恒例行事。無事に1年を過ごせた感謝と新年が素晴らしい1年になるよう期待を込めて行っている。昨年、結成50周年を迎えた日田祇園囃子保存会のメンバー9人は年をまたいで5曲を演奏。絢爛(けんらん)豪華な山鉾が並ぶ会館は厳かな雰囲気に包まれた。

 眠気に負けず、家族と訪れた同市の小3男児(9)は「今年の祇園祭が楽しみ。早く大人になって山鉾を引けるようになりたい」と話した。(笠原和香子)

子どもが七福神に

 七福神に扮(ふん)した子どもたちらが新春の玖珠郡内を練り歩き、商売繁盛や家内安全を願う「豊後七福神巡行」が2日、九重町であった。

 有志からなる「豊後七福神会」が毎年行っており、今年で31回目。酒だるや野菜などをいっぱいに積んだ「宝船」を先頭に、地域に福を届けて回った。

 この日は宝八幡宮(同町松木)での神事の後、色とりどりの衣装に身を包んだ小中学生など約30人の“七福神”が民家や商店を巡った。民家では恵比寿がタイを住民に釣らせたり、大黒天が「ご縁があるぞ」と言いながら小づちを振ったりしていた。

 家族で迎えた女性(42)は「家族みんな元気で過ごせそうです」と笑顔。大黒天役の東飯田小4年佐藤亮太朗君(9)は「練習不足で不安だったけど楽しかった」と話した。

 3日は玖珠町内を巡行する。(鬼塚淳乃介)

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