北朝鮮、ICBM実験を示唆 金正恩氏「新戦略兵器」を予告

西日本新聞 総合面 池田 郷

 【ソウル池田郷】北朝鮮国営メディアは1日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が昨年12月31日まで開かれた党中央委員会総会で演説したと伝えた。正恩氏は米韓合同軍事演習経済制裁を続ける米国を非難して「わが方が一方的に公約に縛られる根拠はなくなった」と述べ、核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験の再開を示唆した。一方で「(核抑止力強化は)米国の今後の立場によって調整される」と、米側に歩み寄りも求めた。

 正恩氏は演説で「世界は遠からず、わが国が保有することになる新たな戦略兵器を目撃するだろう」とも予告したが、戦略兵器の詳細は明らかにしなかった。

 トランプ米大統領は米東部時間の31日、正恩氏との関係は良好とした上で「彼は非核化に関する合意文書に署名した。約束を守る男だ」と対話復帰を促した。

 演説で正恩氏は、制裁により国民が受けた苦痛や経済的な打撃への代償を支払わせるため「衝撃的な行動」に出るとも表明。「米国が敵視政策にこだわる限り朝鮮半島の非核化は永遠にない」と強調した。

 ただ、核実験やICBM発射実験の中止は2018年4月の党中央委総会の決定書に盛り込まれたのに対し、北朝鮮メディアが伝えた今回の決定書に撤回は明示されていなかった。米朝交渉に余地を残したとの見方もある。

 党中央委総会は12月28日に始まった。北朝鮮メディアは元日に演説内容を詳報したが、正恩氏の就任後は恒例だった国民向けの「新年の辞」の発表は行わなかった。

 韓国との南北関係や、中国、ロシア、日本との関係に関する言及も一切伝えられなかった。

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