ケージの奥で震える白い子犬に出合ったのは1年前…

西日本新聞 社会面 井上 真由美

 ケージの奥で震える白い子犬に出合ったのは1年前。福岡県内の愛護団体が毎月開く譲渡会で目が合った。推定生後3カ月の雑種犬は試し飼い後にわが家の一員になった。

 山林できょうだい犬と一緒に捕獲され、動物管理センターに収容されたところを救われた。そのせいか、作業着の男性を異常に怖がり、金属音に体をこわばらせる。散歩も怖がる。よほど嫌な思いをしたのだと、切なくなった。

 この保護犬と初めて過ごすお正月。体重は2倍に増え、初詣は一緒に行けた。ゆっくりゆっくり心を開いて家族になる。保護犬を飼う楽しみと幸せを存分に味わっている。

 ペットの飼育状況を巡っては、繁殖しすぎて世話ができなくなる「多頭飼育崩壊」などの問題も深刻化。全国の犬猫の殺処分数は減ってはいるが、なお年間に約3万8千匹(2018年度)に上る。今年は心を開ける家族に出合う犬猫が、もっともっと増えますように。 (井上真由美)

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