「魂レベルの幸せ」とは何か?それを満たし自分を幸せにするための方法とは

西日本新聞

 何より驚きなのは、本書が2003年に上梓されたベストセラーの文庫化であるということ。その内容は新鮮さを全く失っておらず、きっと現代の悩める読者にも、胸にストンと落ちるような希望を持たせてくれるに違いない。16年も経たとはとても思えない本書からのメッセージは、いかに真理は形を変えないか、ということを表しているといえるだろう。最近出版されている自己啓発系の本の中にも、本書のエッセンスが多く活かされていると感じる。まさにルーツのような一冊だ。

 著者は、サイキック・リーディングという技法により依頼者の前世からの魂を「観る」、という人気カウンセラーで、長年ニューヨークを拠点に活躍中である。魂を「観る」というと、何か極めて特殊な能力であるように感じるが、本書では、それは誰でもできることであり、むしろ正しく生きていくためには「自分の魂の声を聞く」ことが最も重要なことであると説く。

 人との出会い、仕事や転職、恋愛、結婚、出産、お金・・・人生を取り巻くあらゆる事柄は、近年ますます複雑化し、問題を抱えてしまう場面も多い。例えば、あふれる情報や周囲からの影響に振り回され、求めすぎてしまうことにより疲れ切って、結果虚しさだけが残る・・・といったように。しかしそれは、自分の本来の「魂の幸せ」に気づかず、物欲や虚栄心などの「肉体の幸せ」が増大化したために、大きくズレが生じたことが原因だという。その隙間を埋めるためにますます貪欲になっていき、最悪の場合は依存症などに陥ってしまうというのだ。

 その、「魂の幸せ」とは何か。そして、どうすれば「自分の魂の声」を聞くことができるのか、その方法を教えてくれるのが本書なのである。 

 本来、魂はちゃんと理想の自分の姿を知っているという。その魂の声を聞いて、正しく従えば、自然に「なりたい自分」へと導いてくれるという。そしてそれが、自分で自分を幸せにすることへと繋がるのだ。確かに日常において、ある種の必然や啓示を感じることが時々ある。それらがただの偶然ではないと感じていた答えを、本書の中で見つけた気がする。

 日頃からスピリチュアルなことに興味がある人はもちろん、今、幸せを感じられないという人に、ぜひ手に取ってみてほしいと願う。読了後、まるで大きな何かに守られているような気持ちになる一冊だ。少しでも前向きな気分になれることは間違いない。

 

出版社:青春出版社
書名:自分のまわりにいいことがいっぱい起こる本
著者名:原田真裕美
定価(税込):847円
税別価格:770円
リンク先:http://www.seishun.co.jp/book/21621/

西日本新聞 読書案内編集部

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