ひっそり展示中? ビートたけしさんの未発表絵画 福岡県立美術館

西日本新聞 社会面 前田 倫之

 「世界のキタノ」の絵、福岡県で公開中-。コメディアンや俳優など多くの顔を持ち、映画監督としても世界的に有名なビートたけし(北野武)さん自筆の未発表絵画が、県立美術館(福岡市中央区)に展示されている。土偶をモチーフにした色鮮やかな油彩画。同館は絵を飾っていることを大々的には告知しておらず、知らない人も多いはず。画才も高く評価されているたけしさんの作品を鑑賞してみては。

 たけしさんは美術に対するこだわりも強く、売れない画家を主人公にした自身の監督作品「アキレスと亀」(2008年)では、映画用に約100点に及ぶ絵を制作した。10年にパリで初個展を開いた際は、大反響を呼んだ。

 長年親交のある三井高(同県小郡市)同窓会顧問の組坂繁之さん(76)が、14年に同校創立100周年記念の絵画をたけしさんに依頼。贈られた2枚のうち1枚を同校に寄贈し、保管していた残りの1枚を昨年6月、県に寄託した。

 絵画は縦116センチ、横90センチ。目的やメッセージのない純粋な視点で版画や絵画を描くたけしさんらしく、土偶をストレートに表現しているようにも見える。同館によると、制作年や題名は不明で「mohand safri」という謎の署名がある。

 同館は「縄文土偶」という仮タイトルで12月上旬から展示を始めた。今月26日まで開かれる展示会終了後は、県庁(福岡市博多区)の知事室の前室に飾り、依頼があれば貸し出しを検討するという。

 たけしさんは作品を販売しないことでも知られる。魚里洋一副館長は「パワーみなぎる絵。値はつけられないが貴重なのは間違いない」と評す。入場料は一般210円、高大生140円、小中学生60円。毎週月曜休館(ただし祝休日の場合はその翌平日)。同館=092(715)3551。 (前田倫之)

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