教育問題を担当していることもあって昨年夏ごろから…

西日本新聞 社会面 前田 英男

 教育問題を担当していることもあって昨年夏ごろから、高校生の子がいる知人に「大学入試はどうなるの?」と尋ねられる機会が増えていた。当初は大きく変わる仕組みを伝え、備えを説いた。それが次第に怪しくなり、年末には「大学の情報に留意を」と受け答えが曖昧になった。

 大学入試センター試験に代わり、2020年度開始の大学入学共通テストで、二枚看板だった英語民間検定試験と、国語と数学の記述式問題の導入が見送りとなった。共通テストは国公立大をはじめ多くの私立大も活用を予定しており、各大学は抜本的な対応見直しを迫られている。

 国際化を背景に使える英語力と、思考力や表現力を試す方向性は間違っていない。ただ、今回の混乱で明らかになったのは、実施ありきで突き進む文部科学省の頑(かたく)なさだ。振り出しに戻った入試改革の結論を急ぐ必要はない。受験生のためにも丁寧な制度作りを求めたい。 (前田英男)

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