愛好家がSL手入れ 直方市石炭記念館

西日本新聞 筑豊版

 福岡県直方市の市石炭記念館で5日、敷地内にたたずむ蒸気機関車(SL)2両の保守作業が行われた。石炭を運んだ鉄道や車両などを「筑豊の歴史遺産」と位置付けて保存・啓発を続けるNPO法人「汽車倶楽部」(江口一紀理事長)による活動の一環で、鉄道愛好家ら約20人が参加した。

 同館には、1938年に製造され、75年に引退するまで筑豊地区で石炭輸送などを担ったC-11形131号機と、宮若市の旧貝島炭砿で25年から76年の閉山まで半世紀にわたって働いたコッペル32号機が静態保存されている。汽車倶楽部は過去に両機の大がかりな修復を行い、2カ月に1度、保守作業を続ける。

 旧国鉄門司機関区で車両の検査・修理に携わり、131号機を担当した経験を持つ吉田大八さん(90)は「子どもたちも参加し、機関車をみんなで守っていこうとしてくれているのはうれしい」と感慨深げ。愛好家らは、敷地そばを走るJR筑豊線や平成筑豊鉄道の列車の音を聞きながら、正面にしめ縄を着けた両機の周辺のごみを拾い、車体の隅々まで手入れした。

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