肥育農家“入魂”の美味 福岡・飯塚の筑穂牛ステーキ丼

西日本新聞 夕刊

 福岡県飯塚市北古賀(旧筑穂町)で、ブランド牛「筑穂牛」を肥育する「森本牧場」。黒毛和牛50頭が並ぶ木々に囲まれた牛舎には、クラシック音楽が流れていた。「牛がよく食べ、よく眠れるよう、体調の変化には細心の注意を払っています」と、牧場主の森本義彦さん(44)。

 繊細なサシが入る薄紅色の肉と、とろけるように甘い脂が、筑穂牛の特徴だ。九州の市場で仕入れた子牛を肥育する期間は20カ月。前半は、自家製の稲わらや牧草などを与えて骨格をつくり、後半に10種類の穀物をブレンドした飼料を与えるなど、じっくり大きく育てることで入魂の肉質が仕上がるのだという。

 命と触れあう生産現場のことを、多くの人に知ってほしい。そんな思いから一昨年春、市内で店舗「肉のもりもと牧場」も始めた。本紙朝刊くらし面で「ながのばあちゃんの食術指南」を連載中の長野路代さん(89)が営む、小さな加工場の一角。第2、3日曜日のみ、メニューも「ステーキ丼」「ローストビーフ丼」(各1800円)の2品という超限定営業なのだが、評判は上々だ。

 私が注文したのはステーキ丼。フライパンで焼きたての赤身に、大根と玉ネギのジャポネソースが掛けてある。口に入れると、その黄金色に輝やかんばかりの脂のうま味。思わず顔がほころんだ。(堀米千恵)

 ▼肉のもりもと牧場 福岡県飯塚市内野3260、「野々実会」内。午前11時半~午後3時。もも肉ブロック(100グラム800円~)も販売。臨時休業する場合もあり、予約して行くのが確実。電話=090(4340)6625。

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