中村哲氏に国際賞 日韓台の水田・水環境工学会 アフガン農地化を評価

西日本新聞 坂本 信博

 30年近くアフガニスタンで人道支援を続ける福岡市の非政府組織「ペシャワール会」現地代表で医師の中村哲氏(68)が、農業工学分野での国際貢献が認められ、国際水田・水環境工学会(PAWEES)の「国際賞」を受賞することが決まった。30日に台湾・高雄市で授与式が開かれ、中村氏自身が出席する予定。

 PAWEESは日本、韓国、台湾の農業工学会などが2003年に設立した国際学会。日本の農業農村工学会によると本年度は5人が受賞予定で、日本人は中村氏だけ。大干ばつに襲われたアフガンで00年以降、江戸時代に築かれた筑後川の山田堰(ぜき)(福岡県朝倉市)をモデルにした農業用水路の建設や井戸の掘削に取り組み、砂漠化した土地など約1万5千㌶を農地化した実績が評価された。

 ペシャワール会の福元満治事務局長によると、アフガンでは、医師である中村氏が土木事業に取り組んでいることをいぶかしむ現地当局者もいる。中村氏は「国際的な農業土木の専門学会から評価を受けたことは心強いし、今後の活動がしやすくなる。ありがたくお受けしたい」と喜んでいるという。(坂本信博)

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