金正恩氏、萎縮か挑発か イラン情勢の影響を韓国が注目

西日本新聞 国際面 池田 郷

 【ソウル池田郷】米国とイランの軍事衝突が懸念される中、韓国内では北朝鮮の対米姿勢への影響が注目されている。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が、イラン精鋭部隊司令官に標的を絞った米軍の殺害作戦に萎縮して今後の言動を自制するのか、米国が中東と朝鮮半島の「二つの戦争」に乗り出すのは困難と見て挑発を強めるのか―。見方は分かれている。

 「北朝鮮が自らも攻撃対象になり得るというリスクを考慮し、致命的な武力使用を自制しようと考えるだろう」。韓国の聯合ニュースは7日、米国識者の談話を伝えた。

 米国はイラン司令官殺害を通じて、北朝鮮の非核化問題が外交的に解決しなければ軍事的な行動の選択肢があると暗示した格好だ。保守系紙によると、韓国政府当局者は「北朝鮮は自国にも似た状況が発生しないか懸念しているはずだ」と指摘する。

 一方で、別の保守系紙は「北朝鮮は米国が二つの地域(北朝鮮とイラン)で敵対政策を展開できないとみて、この状況を好機と見なす可能性がある」とする専門家の分析を紹介。北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を再開することなどへの警戒感を示した。

 韓国に亡命した北朝鮮の元外交官、太永浩(テヨンホ)氏は自身のブログで「今回の事件は(正恩氏を)大変驚かせ、自分を守ってくれるのは核兵器しかないという確信をより強固なものにしたはずだ」と推測している。

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