豪雨から2年半、元気な声が戻ってきた 被災の日田・小野小が再開

西日本新聞 大分・日田玖珠版 笠原 和香子

 九州豪雨で被災した大分県日田市立小野小(児童数29人)の校舎に8日、2年半ぶりに児童が戻ってきた。近くの中学校校舎で間借り授業を続けてきた児童は、母校の校舎で元気よく新学期をスタートさせた。被災した小野地区にもにぎやかな声が届き、住民たちも喜んでいる。

 同小は近くの小野川が氾濫し、浸水する被害を受けた。昨年末、学校周辺の安全が確認できたことなどから約5キロ離れた戸山中校舎での間借り授業を終え、母校校舎で新学期を迎えた。

 雨が降る中、スクールバスや徒歩で登校した児童の表情はにこやかで、教員たちも笑顔で出迎えた。始業式には住民数人も駆け付け、各学年の代表が冬休みの思い出や3学期の目標を発表。式が終わると、体育館で元気いっぱいに走り回って遊んだ。

 6年生の熊谷明人君(12)は「卒業前に戻ってこられて良かった。遊びも勉強も、悔いの残らないように毎日過ごしたい」。中島卓校長は「伸び伸び元気に学校生活を送って、災害の経験を今後の糧にしてほしい」と話した。

 学校近くに掛かる下横江橋には、小野川の護岸工事を行う同市の川浪組が「おかえりなさい!小野小学校のみなさん!!災害復旧工事全力復旧中」の横断幕を掲げた。工事関係者は「子どもたちを出迎えてあげたかった。早く復旧して安心してもらいたい」。近くに住む山本ちづえさん(94)は「子どもたちの姿には元気をもらう。夜が明けたようでうれしい」と目を細めた。 (笠原和香子)

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