所有2機の更新迫る 経営難のオリエンタルエア 新機種導入先送り

西日本新聞 九州+ 野村 大輔

 故障による欠航や引き返しが多く、「飛べない飛行機」との不名誉な評判がある航空会社オリエンタルエアブリッジ(ORC、長崎県大村市)の所有2機が相次ぎ更新期を迎える。運航中のボンバルディアDHC8-201型(39席)は既に生産中止。新機種の導入には経費がかさむため、当面は同型中古機の購入などでしのぐ。重要な離島の「足」の行方を自治体も注目している。

 2001年と02年に導入した小型のプロペラ機は安定した飛行で評判だが、近年は故障続き。離陸後に空港へ引き返したケースが昨年12月だけで2件。離島の住民は本土側で開かれる結婚式など欠席が許されない場合には船便を選ぶこともある。機体は8万回のフライトで更新を迎え、1機は今年3月に中古機、もう1機は20年度中にリース機と交換する予定だ。

 ただ、その中古機も耐用年数は4年程度。同型機は生産されていないため今後も新しい機体を入手できる可能性は低い。操縦や整備方法が異なる新機種の導入にはパイロットや整備士の訓練期間が必要。早期に新機種を決定しないといけないが、ORCの18年度の経常利益は2億4千万円の赤字で経営は厳しく、決定が先送りになっている。

 九州の離島空路を巡っては昨年10月にORC、天草エアライン(AMX、熊本)、日本エアコミューター(JAC、鹿児島)の地域航空3社と、全日空(ANA)、日本航空(JAL)が事業組合を設立。共同運航や機材調達で連携し、地域路線を維持する取り組みを国主導でスタートさせた。AMXやJACは欧州ATR社のプロペラ機を導入しており、将来、ORCがこれを購入する可能性はある。 (野村大輔)

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