児童ら1年半ぶり「ただいま」 豪雨被災の嘉麻市熊ケ畑小で復興式

西日本新聞 筑豊版 長 美咲

 福岡県筑豊地区の公立小中学校で8日、3学期の始業式があった。一昨年の西日本豪雨で被災した嘉麻市の熊ケ畑小では、復旧工事を終えた校舎に約1年半ぶりに児童が戻ってきた。同校では始業式前に「復興(復校)式」があり、子どもたちは、帰りを待ちわびていた地域の人たちと、古里での授業再開を喜び合った。

 会場の体育館には、市内にある下山田小や、2017年の九州豪雨で被災した大分県日田市にある小野小の児童から寄せられていた「僕たちも被災したけど、一緒に頑張ろう」などのメッセージが飾られた。式には地域住民や歴代校長など約40人も駆けつけた。

 「ただいま、熊ケ畑小学校」。柴田英生校長はこう呼び掛けた後、「子どもたちの帰りを待ち続け、ご支援いただいた地域住民の皆さまなど、多くのご支援があって今日を迎えられた。めったにできない経験の中で、古里を愛する心も育った」と振り返り、児童には「これまでよく頑張りました」と語りかけた。

 山田地区公民館熊ケ畑分館の大田守館長(79)は祝辞で「校舎が復旧し、児童も戻ってきた。私たち地域住民も新たな気持ちで、小学校と一体になった地域づくりを頑張りたい」と話した。

 児童たちは「校舎をお借りしていた上山田小の皆さんは温かく迎えてくれた。大変なこともあったけど弱音を吐かずに頑張れたのは、地域の皆さんが待ってくれているという安心感があったからです」。お礼として「ありがとうの花」を合唱した後、元気に校歌を歌い、復興式を終えた。

 式に参加した保護者の大塚知恵子さん(41)は「笑顔で歌っている姿を見て、よく乗り越えてくれたなと思った。やっぱり、この校舎が一番いいですね」と涙を浮かべた。6年の田中陽翔(はると)君(11)は「卒業までの残り3カ月、地域の方との交流も大切にして学校生活を楽しみたい」と力強く話した。 (長美咲)

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