1月の深夜に気温20度超え、なぜ? 九州、時期外れの”春一番”

西日本新聞 社会面 吉田 真紀

 九州地方が季節外れの暖かさとなった7日は、午後11時を過ぎてから気温が20度を超えるなど、夜間に最高気温を記録する観測地点が相次ぐ珍しい日となった。福岡管区気象台によると、九州付近で急速に発達した低気圧に、平年より10度以上暖かい空気が南から流れ込んだためで、季節違いの“春一番”が運んできた暖かさだった。

 気象台によると、最高気温は一般的に午後3時前後に観測されやすいが、7日の九州地方は日没後もどんどん気温が上昇。午後11時以降に、長崎県佐世保市と佐賀県白石町で20・3度、福岡県行橋市で19・8度となり、いずれも1月の観測史上最高を記録した。

 暖かさの原因となった低気圧の急速な発達とは、中心気圧が12時間以内に約10ヘクトパスカル以上下がることを指すが、7日は午後9時までの12時間で12ヘクトパスカルも低下。その後も日本海に進みながら発達し続け、南からの暖かく湿った空気が吹き込みやすい状態になった。

 「時期は違うが、立春から春分までの間に初めて吹く南からの強い風『春一番』が吹いたような状況だった」(気象台)という。

 低気圧が発達すればするほど南からの風が強まるため、8日未明には、各地で1月の観測史上最大の最大瞬間風速も記録。長崎県対馬市32・4メートル、北九州市小倉南区26・2メートル、熊本県水俣市21・2メートルだった。

 九州への暖かい空気の流入は8日明け方まで続き、その後、寒冷前線が九州を抜けたため、同日の日中は気温が上がらなかった。9日の予想最高気温は、福岡、佐賀、長崎12度、熊本13度、大分14度。 (吉田真紀)

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