おちゃめなオクサン 連載・霹靂の日々【8】大島一樹

西日本新聞

 オクサンの人となりについて少しご紹介します。

 30年以上も前のこと。テレビを見つつくつろいでいた時、一緒にいたのは、結婚前だったオクサンとおふくろサン。当時はすでに結婚を前提としたお付き合いで、オクサンとおふくろサンはもう親しくしていました。しかしこの後、私にとって痛烈な事件が。

 私のおふくろサン、昔からいたずら好き。オクサンにガムテ(粘着テープ)の切れ端をそっと手渡し目配せ。少し汗ばむ季節だったので、ハーフパンツの私。そのスネに、いきなり貼り付けられるガムテ。丁寧にも、上からギュッと握りしめるオクサン。

 次の瞬間「えっ?」と声に出す間もなく、勢い良く下から上に剥がされるガムテ。「ぎゃっ」とも「ぐぁ」とも、どんな声を出したのかさえ記憶になく。痛覚よりも驚愕(きょうがく)でした。一瞬あとから襲ってくる、ヒリヒリとした痛さ。

 涙のにじむ目をオクサンに向けると、口を押さえながら爆笑。おふくろサンは手をたたいて喜んでいる始末。剥がしたガムテをひっくり返し、スネ毛の残骸を見てさらに爆笑。私のツルツルになったスネを眺めて、さらにさらに爆笑。

 おふくろサンが手に持っているガムテを見て、一連の経緯をやっと理解した私。いやはや、教訓は永久脱毛って過激にやったら意外に簡単かもってことぐらい。こんな少しおちゃめな、面白いこと好きなオクサンなのでした。 (音楽プロデューサー、佐賀県みやき町)

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