笑顔と幸せ乗せて2000通 佐賀市と海外の子どもたち 手紙で交流

西日本新聞 佐賀版 穴井 友梨

 ぬくもりと笑顔を手紙とともに届けたい-。佐賀市の佐賀八戸溝郵便局の石原資展局長(49)が、市内の小学生と外国の子どもに互いの手紙を直接届ける事業を続けている。これまで子どもたちに手渡した手紙は2千通ほど。「子どもの笑顔が励み。参加者を増やしたい」。市内の中学校や高校でも手紙の交流を始める予定だ。

 「英語、読めるかな」「先生、お返事書けたよ」。昨年12月中旬、同市の開成小。石原さんが台湾の小学生の手紙を1枚ずつ児童に手渡した。名前や好きなものが英語と日本語で書かれている。子どもたちは、その手紙を読み、返事やイラストを便箋に書く。

 石原さんは2012年、市内の小学校で手紙の授業を開始。年賀状の書き方などを伝えていたが、「同じ内容だと飽きるだろう」と思い、使用済み切手を使ったしおり作りなど多彩な内容に変えたという。

 14年、外国の使用済み切手を授業で使おうと、国外20カ国の郵便局に切手を募る手紙を送ったところ、マレーシアの郵便局員から返信があった。「佐賀の子どもの手紙を持って行き、手紙の授業を開きたい」と依頼すると快諾され、15年にマレーシアを訪れた。

 だが、教育担当大臣の許可が下りずに学校に入れず、手紙を直接渡せなかった。頼み込んで郵便局長に手紙を託したが、挫折感を味わったという。

 「このままでは終わりたくない」。マレーシアの大使館に勤務していた知人のつてで、16年5月にマレーシアの小学校で授業を行い、手紙の交換を始めた。17年からは台湾の小学校とも交換できるようになり、開成小や鍋島小などの児童が交流を続ける。

 「子どもの手紙はほのぼのと温かく、どの国の子も喜んでくれる。届ける自分も幸せになる」。子どもたちの手紙は一通一通を丁寧に訳し、相手国に届ける。手間はかかるが、楽しくて仕方がないという。

 「1枚の手紙には、そのときの、その子が詰まっている。楽しい手紙の思い出を残してもらうため、今後も頑張りたい」。タイやブータンにも交流を打診している。(穴井友梨)

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