子どもスタッフが名画模写 直方市で「な~んちゃってクリムト展」

西日本新聞 筑豊版 安部 裕視

ゴッホや北斎にも挑戦

 福岡県直方市の直方谷尾美術館で模写による展覧会「子どものための美術館 世界の名画とな~んちゃってクリムト展」が開かれている。オーストリアの画家グスタフ・クリムト(1862~1918)の作品を中心に国内外の名画を、同美術館で活動する子どもスタッフが模写。3月15日までの期間中、模写作品53点を展示するほか、子どもスタッフによるトークなどさまざまな催しがある。

 クリムトは、音楽や演劇などの芸術文化が成熟し、多民族が集ったハプスブルク家治世のウィーンで、金箔(きんぱく)を用いるなど、装飾性とともに自由な表現を追求した画家。「人生は戦いなり(黄金の騎士)」や「生命の樹」などで知られる。

 同美術館が毎年開催する「子どものための美術館」は15回目となり、公募に応じた小学3年から6年までの子どもスタッフ7人が昨年6月から展覧会を目指して活動。クリムト作品と向き合い、色彩や構図、作者が絵に込めた意図などをそれぞれで解釈しながら、水彩やクレヨンで模写を仕上げ、段ボールや木で手作りした額にはめた。

 姉妹で活動に参加する沼口美玖さん(12)=感田小6年=と紗枝さん(10)=同4年=は、それぞれ「生命の樹」と「ひまわりの咲く農家の庭」を模写。展覧会が始まった4日に全員で会場に集まり、美玖さんは「(作者の)いろんな思いがこもっている絵だと思う。枝の渦巻きやカラフルな部分を描くのが難しかったけれど、妹にもアドバイスをもらって描き上げることができた」と笑った。

 全員がゴッホやピカソ、ミレー、葛飾北斎ら国内外の名画の模写にも挑戦。活動をサポートしている画家の植木好正さん(69)は「子どもたちはみんな、熱意を持って、活動を楽しみながら成長している。絵画を通して世界に目を向け、素晴らしい作品がそろった」と拍手を送る。

 19日と2月2日、3月1日には子どもスタッフが作品を解説するギャラリートークを開催。来館者がクリムト作品の塗り絵をクレヨンで楽しめる「みんなのアトリエ」のコーナーも。市内の植木、下境、直方西各小児童が夏休みに描いた作品88点も展示している。入館料は一般100円ほか。祝日以外の月曜休館。同美術館=0949(22)0038。(安部裕視)

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