原告「被害者救済導く判決を」 水俣病未認定患者訴訟、3月13日判決

西日本新聞 熊本版 村田 直隆

 10日、水俣病被害者互助会の8人が国と熊本県、原因企業チッソに損害賠償を求めた訴訟の控訴審の結審後、佐藤英樹原告団長(65)は記者会見で「支援してくれた全ての人が喜んでもらえるような結果が出たら」と、原告全員を救済する判決への期待をにじませた。

 この日の審理冒頭、被告側が新たな証拠を直前に提出したことに対し、原告側は「反論する機会を別に設けることになり、裁判が長期化する」と反対。裁判所は証拠として採用しないと決めた。

 その後、出廷できなかった原告による映像での主張も含め、8人全員が意見陳述。佐藤さんは国や県、チッソから偽患者のように扱われてきた過去を明かし「人に言えない屈辱、苦しみに何十年も耐えてきた。私を患者と認めてくれるのは裁判しかない」と、公正な判決を求めた。

 原告側は、水俣病被害が拡大した原因について、患者発生直後、食品衛生法に基づく大規模調査を怠った国などの加害責任を指弾。公式確認から64年がたっても解決が見えない現状に触れ「原告8人だけなく、水俣病で苦しむ全ての被害者の救済につながる判決を出してほしい」と訴えた。

 3人の水俣病罹患(りかん)を認めた2014年3月の一審判決から5年10カ月。原告弁護団の佐伯良祐弁護士は会見で、判決の骨子は福岡高裁でかなり出来上がっているのではないかとの認識を示し、「やれるだけのことはやった。3月13日の判決を待ちたい」と充実した表情で述べた。(村田直隆)

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