ピッチピチの「おばちゃんアイドル」です 糸島拠点、平均年齢46歳

西日本新聞 ふくおか都市圏版 竹森 太一

 懐かしい昭和歌謡を披露する笑顔いっぱいのステージに、お年寄りたちの顔が自然とほころぶ。視線の先には、福岡県糸島市を拠点に活動する平均年齢46歳で“大人アイドル”を自称する「フレッシュ愛(いと)ガールズ」の2人組。2018年夏の初ステージから1年半。糸島を中心に、ボランティアで福祉施設や地域のイベントなどに足を運び、往年のアイドルグループに負けじと元気を贈り届けている。

 2人は、ともに主婦のケイコさん(52)とユウコさん(40)。活動2年目、19年の最終ステージは、大野城市のサービス付き高齢者住宅「せんだんの丘」のクリスマス会に招かれた。施設利用者は約60人。ケイコさんが「歌って踊る、ピッチピチのおばちゃんアイドルです」と自己紹介する。かつて暮らした関西で身に付けた軽妙なトークだ。この日は、麻丘めぐみ、キャンディーズ、ザ・ピーナッツなど8曲をダンスも交えて熱唱した。

 2度目の訪問だった施設では、2人の名前や激励を手書きした応援うちわを手にエールを送る人もいた。お年寄りの席を回って一緒に歌うコーナーは人気で、「福祉施設のアイドルとして人気上昇中です」とスタッフも太鼓判を押す。

 大人アイドルの仕掛け人はマネジャーの自営業原口龍治さん(55)。11年に若いご当地アイドルユニット「ラビッツ」を発足させたが、福祉施設などでは昭和歌謡の要望が多かった。

 「糸島を盛り上げるために、大人のグループもつくりたい」。温めていた構想は18年春に開花。あるイベントで司会を務めたケイコさんと出会って意気投合。ラビッツ5代目リーダーの母親で、明るさが印象的だったユウコさんも口説き落とした。さらに、少し前に知り合っていた主婦2人は「何かに挑戦し、子どもに頑張る姿を見せたい」という思いを共有していた。

 「また来てね。ありがとう」。福祉施設では、涙を流して感謝の言葉を伝えてくれるお年寄りも少なくない。「逆に私たちが元気をもらっている」とユウコさん。

 ステージの最後は毎回、キャンディーズの解散メッセージを引き合いに「私たち、普通のおばさんに戻りまーす」。でも、見てくれる人に喜んでもらうための努力は継続する。この1年半で、3曲だった持ち歌は15曲に。友人らが協力する毎週の歌とダンスのレッスンがステージを支える。 

 問い合わせは原口さん=090(8228)1444。(竹森太一)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ