成人式18歳?やっぱり20歳? 九州9市町「現行変えず」

西日本新聞 一面 郷 達也

受験、就職に配慮

 「成人式」は18歳? 20歳?-。民法改正により成人年齢が20歳から18歳に引き下げられる2022年4月以降の成人を祝う式典について、九州7県では少なくとも福岡、大分両県の計9市町が対象年齢を現行通り20歳と決定していることが西日本新聞の取材で分かった。大半の自治体が「18歳では受験や就職に影響する」などと説明。名称も「20歳のつどい」などに変更して実施する方針だ。一方、対象年齢を「19歳」で検討中の自治体もあり、今後議論が本格化しそうだ。

 九州7県の教育委員会などによると、9市町は福岡県の太宰府市、古賀市、福津市、中間市、鞍手町と非公表の1自治体の6市町、大分県の大分市、津久見市、豊後大野市の3市。

 福岡、大分、宮崎は昨年11~12月、全市町村に22年度以降の成人式の在り方や対象年齢を調査。福岡では6市町のほか「検討中」が41市町、「未検討」が13市町村だった。佐賀、長崎は同様の調査を取りまとめ中で熊本、鹿児島は未実施。

 「20歳」とした9市町は、18歳の場合、進路面の影響のほか、「改正法施行年度に(18~20歳の)3学年同時に成人を迎えるため、開催の準備や式典に混乱が生じる可能性がある」(福津市)、「飲酒・喫煙などは18歳で認められず、20歳が全ての年齢制限がなくなる区切りの年齢」(太宰府市)などを理由に挙げた。

 津久見市は直接影響を受ける中3、高1、高2と保護者の計約660人を対象にしたアンケートを基に決めた。現行の20歳を選んだ意見が最多だったという。

 大分市は19年の成人式後、式の実行委員の新成人9人にアンケートを実施。「18歳だと受験と重なる」「高卒後、友人と再会するいい機会」と全員が20歳を支持したことなども踏まえ、従来通りとした。

 名称も「成人式」ではなく、太宰府、大分、津久見などが「20歳のつどい」とし、豊後大野は「二十歳を祝う会」とする計画。

「19歳」案も

 一方、大分県国東市は「当該年度に19歳になる人」を市教委事務局案として示し、成人式の在り方を議論する国の分科会のヒアリングも受けた。市教委は取材に「少しでも早い時期に成人としての自覚を促す意識付けができる」と説明。対象となる中3、高1の約600人に20年度、アンケートを取るなどして教育委員会内で議論していく考え。同県九重町は成人を祝う式典の3学年同日実施も模索している。

 法務省は、有識者や自治体への聞き取りをホームページで公開中。検討中の市町村はこれらも踏まえて今後、判断する方向だ。 (郷達也)

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