台湾総統選で蔡氏が圧勝 民進党、反中感情高まり再選

西日本新聞 一面 川原田 健雄

 【台北・川原田健雄】台湾総統選は11日投開票され、台湾独立志向の与党、民主進歩党(民進党)の蔡英文総統(63)が親中路線の最大野党、国民党の韓国瑜・高雄市長(62)らに過去最多得票で圧勝し、再選された。香港の反政府デモを受けて台湾で反中感情が高まる中、統一への圧力を強める中国の習近平指導部に強い態度で臨む蔡氏の強硬路線が支持を集めた。

 蔡氏の得票数は約817万票で、1996年から実施される直接総統選挙で過去最多を記録した。蔡氏は台北市で記者会見し「台湾に対する脅しをやめ、両岸(中台)関係の将来を対話によって決めるべきだ」と中国に呼び掛けた。2期目の蔡政権は5月20日にスタートする。

 立法委員(国会議員=定数113)選の投開票も同時に実施され、台湾メディアによると、民進党が過半数を維持した。

 選挙結果を受け、中国が蔡政権への締め付けを強め、中台関係がさらに悪化する可能性がある。トランプ米政権は蔡政権寄りの姿勢を示しており、蔡氏再選で米中対立が激化する懸念もある。

 対中関係が最大の焦点となる中、蔡氏は選挙戦で、中国が求める「一国二制度」による統一に断固反対する姿勢を強調。「台湾の主権と民主主義を守ろう」と繰り返し訴えた。反政府デモが続く香港情勢や米中貿易摩擦などを追い風に、将来への不安を強める若者層を中心に支持を広げた。

 韓氏と国民党は香港問題で対中批判を避ける一方、民進党批判を強めて巻き返しを図ったが、支持は伸び悩んだ。韓氏が高雄市長就任からわずか約半年で総統選出馬を表明し、市長職を事実上投げ出したことに対する有権者の反発も強かった。

 もう一人の候補、親民党の宋楚瑜主席(77)は親中ぶりが目立ち、振るわなかった。

 有権者数は約1930万人。

PR

国際 アクセスランキング

PR

注目のテーマ