劇場の女神、公演1000回へ「誇りを持って」 HKT上野遥20歳の誓い (2ページ目)

西日本スポーツ 古川 泰裕

 ◆「誰が最初にとか気にしていない」

 活躍はそこで終わらなかった。17年3月、博多華丸主演の博多座(福岡市)の制作舞台「熱血!ブラバン少女。」に、HKTからただ一人出演。彼女の日々の努力に目をとめた、博多座スタッフ直々の指名だった。主要キャストの一人でもある吹奏楽部の一員「瓜生瑞帆」を演じるためにクラリネットを一から学び、舞台上でも鳳蘭ら名だたるキャストとともに熱演を見せた。

 およそ3週間にわたって舞台に立ち続けた経験は、昨年11月に出演したAKB48グループの舞台「仁義なき戦い」(博多座)でも十二分に生かされ、理髪店の主人としてアドリブを駆使したほか、荒々しい殺陣にも挑戦。稽古を別の仕事で欠席した出演者の代役も数多くこなすなど、獅子奮迅の活躍で舞台を支えた。

 18年11月に加入した5期生、上島楓。愛知県出身の18歳は上野を師として慕い、上野もまた、そんな上島をまな弟子として優しい笑顔で見守る。初めて自分のすべてを教え伝えたいと思える存在に出会い、上野の生きざまはさらに確固たるものになりつつある。

 新たな専用劇場の建設が発表された18年の11月26日。その日のうちに、上野は新劇場のステージをその足で踏むことを力強く宣言した。

 12歳で劇場のステージに立ち続けて8年。「誰が最初に1000回になるとかは気にしていないし、4桁に届くという実感もあまりないけど、重ねてきた回数には誇りを持って、HKTを支えていける存在になりたい。新劇場にも、たくさんの方に来ていただけるようにみんなで頑張る」

 成人式の会見であらためて決意を語り、笑顔を見せた。「劇場の女神」のドキュメンタリーは、ここからが最高の見せ場である。(古川泰裕)

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