HKTの旗受け継ぎ「もっと大きな存在に」 芽瑠、大河目指し乗馬も宣言 (2ページ目)

西日本スポーツ 古川 泰裕

 ◆「HKTはまだまだこれからのグループ」

 自らの状況に関係なく、HKT愛は変わらない。16年夏に結成された若手ユニット「F24」のコンサートを、朝長美桜とともに先頭でけん引。翌年秋には、博多座でのライブを成功に導いた。その後、F24からは退き3期生たちに後を託したが、その経験を糧に成長し、HKT本体のコンサートでも中心的な役割を果たすようになっていく。

 19年夏から3カ月にわたった九州7県コンサートツアー。ステージの最前線には、声をはりあげ客席を盛り上げる芽瑠がいた。田中美久、松岡はなというWセンターの真後ろに立つ、サッカーで言う「トップ下」のようなポジション。かつて指原莉乃が立っていたその場所で汗をかき続け、ツアー成功に貢献した。

 昨年6月に公開された映画「泣くな赤鬼」では、堤真一や柳楽優弥、AKB卒業生の川栄李奈ら名だたる俳優たちと共演。さらに同年秋、コントユニットの「大人のカフェ」と共演したコント劇では、自身に向けられたアドリブへの期待に重圧を感じながらも舞台をかき回した。同年冬にAKB48グループが博多座で上演した舞台「仁義なき戦い」では、主要キャストの一人として出演。演劇の道という新たな夢に出会い、可能性をますます広げている。

 2020年は、グループにとっても芽瑠にとっても、大きなターニングポイントになるのは間違いない。「めるみお」コンビとして人気を集めてきた朝長は、1月15日にグループを卒業する。苦楽をともにしてきた盟友の旅立ちが発表された時、人前で泣くことが嫌いだという芽瑠もさすがに涙を止めることができなかった。ずっと隣にいた存在との別れが、彼女にどんな変化をもたらすのか-。

 1月9日に開かれた20歳の生誕祭。真っ赤なTシャツを着たファンが客席を埋める西鉄ホールで、決意を語った。

 「HKTは、まだまだこれからのグループ。さしこちゃんから学んだことを生かしながらみんなで協力して、いいグループを築き上げていきたい」

 指原から学んだ、周りを見る力、年の離れた後輩たちの小さな悩みにも気づくというセンサー、そしてコンサートでの「あおり」…。「まだまだ届かない」と語る高みではあるが、「ファンに支えてもらいながら成長できた」と19年を振り返り、「もっと大きな存在になっていきたい」と意欲を見せた。

 成人式で「今後もHKTをよろしくお願いします」と何度も頭を下げる姿からは、指原から引き継がれた旗を背負うという、強い覚悟がにじんで見えた。どん底からはい上がった「博多の太陽」が陰ることはもうない。その輝きで、グループ全体を照らし出す。(古川泰裕)

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