大混戦の直木賞、記者のイチ推しは? 候補作を読み比べ (2ページ目)

西日本新聞

第162回直木賞候補作品とあらすじ

 ▽小川哲「噓と正典」(早川書房) 冷戦期。過去にメッセージを送ることができる通信技術を手にしたソ連の研究者と米CIA工作員が、共産主義の誕生を阻もうとする表題作など、SF色の強い6編からなる短編集。

 ▽川越宗一「熱源」(文芸春秋) 故郷・樺太を追われたアイヌのヤヨマネクフと、ロシアに母語を奪われたポーランド人のブロニスワフ・ピウスツキ。自らの存在意義をかけ、彼らは強国が振りかざす文明にあらがう。

 ▽呉勝浩「スワン」(KADOKAWA) 巨大ショッピングモールで発生したテロ事件を生き延びた高校生のいずみは、事件後、ある告発によって猛烈な非難を浴びる。やがて彼女は、極限下で起きていた真実と向き合う。

 ▽誉田哲也「背中の蜘蛛」(双葉社) 警視庁管内で発生した二つの殺人事件は、捜査員にもたらされたある情報が容疑者逮捕の決め手となる。謎の情報源。ネット社会で進化する犯罪。警察は、極秘で対策を進めていた。

 ▽湊かなえ「落日」(角川春樹事務所) 脚本家の甲斐千尋は、故郷の笹塚町で起きた一家殺害事件の映画脚本を、新進監督の長谷部香に依頼される。長谷部も一時暮らしたこの町を揺るがせた事件には、意外な真実があった。

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