【動画あり】静かな海望む無人駅 JR大村線千綿駅

西日本新聞 もっと九州面 佐藤 雄太朗

 海を横目に走る列車が木造平屋でレトロ調の駅舎に着いた。ここは、JR千綿駅(長崎県東彼杵町)。同県佐世保、諫早両市を結ぶ大村線は大村湾東岸に沿って走り、とりわけ千綿駅は訪れる人を魅了し続けている。2014年に「青春18きっぷ」のPRポスターにもなった場所を実際に見てみたいと思った。

 「仕事で疲れた心が安らぎます」。海を見つめる山川二葉さん(22)と川瀬千里さん(21)はこう話してくれた。カップルら7、8人もカメラやスマートフォンを手に、目の前に広がる大海原に歓声を上げる。

 千綿駅は1928(昭和3)年に開業。ホームが海岸線に沿って緩やかにカーブしているのが特徴だ。93年に旧駅舎の資材を再利用して改装された。約3年前に「千綿食堂」がオープンし、地域住民や観光客の憩いの場にもなっている。

 大村線を走る列車は74年度製の「キハ66・67」。力強い走りと優れた乗り心地を兼ね備える。ただ、今年3月のダイヤ改正で新型ハイブリッド車両YC1系の導入が予定されており、旧国鉄時代の列車は数年内に役割を終える見通しだ。

 夕闇が近づく。時代は令和。昭和がさらに遠ざかる。 (佐藤雄太朗)

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 千綿食堂 JR千綿駅舎内で、湯下龍之介さん(34)、香織さん(34)夫妻が2017年3月から経営している。日替わりのスパイスカレー(1100円)が人気。営業時間は午前11時~午後5時。定休日は毎週火、水曜。

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