今どきのゲーセンは インスタ映え狙う大型店 レトロ機種の小規模店

西日本新聞 ふくおか版 泉 修平

 福岡市・天神の「天神サザン通り」に昨年11月、セガエンタテインメント(東京)が手がけるゲームセンター「セガ福岡天神」がオープンした。旧店舗が2010年に閉店後、約10年ぶりの再出店。明るい店内に「インスタ映え」を狙ったフォトスポットを設けるなど、「薄暗く、怖そう」なかつてのゲームセンターとは正反対のイメージだ。様変わりした天神の「ゲーセン」事情を探った。

 入り口には樹木の飾りとウッドデッキ。開放的な雰囲気に女子高生やカップルらが次々と吸い込まれていく。九州の旗艦店として再出店した「セガ福岡天神」。室井大佑店長は「新たな体験を提供するコンテンツを用意しています。時間を忘れて楽しんでほしい」とPRする。

 延べ床面積は約1200平方メートル。1階にクレーンゲーム、2階には写真シール製作機のほか九州初となる巨大なぬいぐるみなどを配置したフォトスポットやアニメなどとコラボレーションしたカフェ。3階は格闘などの最新ビデオゲームや体感型音楽ゲーム、ダーツなどのコーナーを配置。従来のゲーセンとはひと味違う仕掛けだ。

 天神地区のゲーセンの数は減少している。「親不孝通り」近くの雑居ビルで小規模なゲームセンター「カルチャーアーツ」を構える小橋征二郎店長によると、30年ほど前には「親不孝通り」周辺に6店舗ほどあったが、全て撤退。天神の大型店はセガ福岡天神を含めても3店舗のみだという。

 小橋さんは「家庭用ゲーム機が普及してインターネットを通じて他人とゲームで遊べ、スマホでゲームを楽しめるようになったから」と分析する。

 小橋さんは、ゲーセンの撤退を寂しがるファンの声に応え、4年ほど前に経営するゲームショップにゲームセンターを併設。1980年代のシューティングゲーム「SASUKE VS COMMANDER」をはじめ20~40年前に人気を博した12台のゲーム機を導入。当時を懐かしむ中高年やファンが足を運ぶ。

 「負けるまで終わらない対戦やシューティング系のゲームは、1回のプレイ時間が長く回転率が悪いためゲームセンターから消えていく。プレイしたい人のためにも採算度外視で残していきたい」と小橋さん。最新とレトロ。時代のニーズに合わせ、さまざまな形でゲームセンターは生き残りを図っている。 (泉修平)

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