「うれしかよー」 ルーツの島も歓喜 芥川賞に古川真人さん

西日本新聞 社会面 藤原 賢吾 福田 章

 4度目の候補で芥川賞に決まった古川真人(まこと)さん(31)=福岡市出身=は、受賞作も含め、ルーツの長崎県の島が舞台とみられる小説を書き続けてきた。母親(60)が同県平戸市的山(あづち)大島出身。作品世界に影響を与えた島の住民や親族たちからも歓喜の声が相次いだ。

 受賞作は、島へ草刈りに来た親族を「おーい、来たな。上がんない」と女性が方言で出迎える。この女性が母方の祖母、内田玲子さん(88)によく似ているという。

 受賞が決まると、内田さん宅に隣人の白石くみ子さん(65)が駆け込んだ。「真人君、受賞したよ」。結果をスマートフォンで示された内田さんは「ほんとねえ。ありがとう、ありがとう。うれしかよー」と涙声で言葉を振り絞った。

 「(受賞を)聞いて、どきどきしてきたばい」

 白石さんも「島中のみんなで祝いたい気分。2年前の正月に握手しておいて良かった」と声を弾ませた。

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