村のバス運転手お手柄 乗客の詐欺被害防ぐ 福岡・田川署が感謝状

西日本新聞 座親 伸吾

 田川署は14日、偽電話詐欺を未然に防いだとして、赤村営デマンドバスの運転手、中谷千佳代さん(58)=福岡県田川郡同村内田=に感謝状を贈った。中谷さんは、高齢の乗客が見知らぬ男からお金を準備するよう指示されたことを知り、同署赤駐在所にバスを止めて自ら事情を説明した。中谷さんは「オドオドして普段と様子が違った。被害に遭わず良かった」と話した。

 署によると、昨年12月27日昼、村内の80代女性の携帯電話に「未納料金が発生している」とのメールが届いた。女性が連絡すると、男から「30万円を振り込んでくれ」と指示され、同日午後に村内の農協へ向かおうとしていたという。

 デマンドバスは予約乗り合い制で、中谷さんは5年以上前から村営バス運転手として勤務。常連客だった女性を自宅に迎えに行った際、身に覚えのない未納料金の支払いで相談されたという。中谷さんは「日頃から乗客と話をするので、様子がおかしいと気付いた。私にも高齢の母がいて、変な電話には出ないように言っている」と話した。

 森山仁署長は「金融機関の職員やコンビニ店員が詐欺被害を未然に防ぐケースは多いが、バス運転手は極めて異例。地域密着で、乗客とコミュニケーションを取っていたから気付けたのだろう」と感謝した。(座親伸吾)

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