大濠公園「有数の文化エリアに」 福岡県立美術館選定委会長が期待感

 建て替えを検討中の福岡県立美術館(福岡市中央区天神)について、建設地選定委員会は移転、新設先として同区の大濠公園が望ましいと結論づけた。16日に県庁で記者会見した会長の建畠晢(たてはたあきら)・多摩美術大学長は、公園内にある他の文化施設との相乗効果が見込めるとし「実現すれば国内有数の(文化)エリアが誕生する」と期待感を示した。主なやりとりは次の通り。

 -苦労したことは。

 「どの候補地も一長一短があり、何を重視するかだった。大濠公園は能楽堂や福岡市美術館などとの相乗効果もある。東京の上野地区や京都の岡崎地区、大阪の中之島地区などでも集積効果は大きい。大濠公園は最寄り駅から若干距離はあるが、途中にカフェや市美術館があって心理的抵抗感はなく、公園は市民に親しまれている。委員8人の全会一致にこぎつけた」

 -新たな美術館のポテンシャルをどうみるか。

 「作品鑑賞は基本だが、市民交流の場や県民参加のワークショップ、コンサートを組めることも期待したい。現代美術や海外の人への日本文化紹介など(幅広い)美術館への要望を満たすには、現在の県立美術館は分館として目的を特化し、機能を分担すると非常に良くなるのではないか」

 -福岡市美術館との役割分担は。

 「市美術館も総合的な美術館で、ある程度の役割分担は必要だ。県立美術館と似た性格になるとの懸念もあると思うが、母体の違いで企画方針も異なり、おのずと両方の個性は見えていくだろう。京都市でも国立近代美術館と市立美術館は向き合っている。ある程度性格が重なっても相乗効果はある。同じパイを分け合うのではなく、パイ自体が大きくなることで、市美術館にもプラスになる」 (大坪拓也)

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