「防災の日」(9月1日)のほかに、もう一つの記念日をご存じだろうか…

西日本新聞 オピニオン面

 「防災の日」(9月1日)のほかに、もう一つの記念日をご存じだろうか。きょうはその「防災とボランティアの日」

▼前者は首都に壊滅的な被害をもたらした1923年9月1日の関東大震災を教訓にしようと。後者は95年1月17日に起きた阪神大震災にちなむ。きょうで発生から25年

▼阪神大震災は死者6千人を超え、大都市を直撃した地震としては戦後最悪。政府や行政の対応が遅れる一方、全国から支援のボランティアが駆け付けた。その数は97年末までの推計で延べ180万人。差し伸べられた手に多くの被災者が励まされた

▼阪神大震災をきっかけにボランティアへの認識が高まり、この年は「日本のボランティア元年」と呼ばれる。被災地を支援したいという善意の連帯は、2011年の東日本大震災にも受け継がれた

▼国の社会生活基本調査(16年)によると、災害に関係するボランティア活動を行った人は全体の1・5%で、10年前と比べ0・3ポイント増えた。都道府県別では、熊本が8・4%と最も高く、次いで福岡の2・6%。トップ10に九州6県が入っている。熊本地震があった年だと知ればうなずける

▼ただし、被災地支援に行きたいけれど費用負担が重い、との声も多い。既にある民間団体の補助に加え、兵庫県は助成制度をスタートさせた。被災者を支援する人を支援する-重なり合う支え合いの輪が、災害絶えないこの国には必要だ。

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