「感応楽」が重要無形民俗文化財に 豊前市の関係者、決意新た 

西日本新聞 北九州版 浜口 妙華

「後世に伝える義務」

 国の文化審議会が17日、重要無形民俗文化財に指定するよう答申した福岡県豊前市の「感応楽(かんのうがく)」は大富神社(同市四郎丸)の神幸祭(春季大祭)で2年に一度奉納される楽打(がくうち)(太鼓踊り)だ。働き盛りの人が地元から少なくなる中で「青壮年による伝承を残し、所作や音楽面でも複雑な内容を有している」といった点が評価された。保存に努めてきた関係者からは喜びの声が上がった。

 市教育委員会などによると、感応楽は697年に始まったとされ、豊作祈願や雨乞いなどが目的。名称は楽を打って天地と感応するとされるため「天地感応楽」や豊前国を代表する楽として「国楽」とも呼ばれる。

 2年に一度、4月30日~5月1日の2日間で、地域の神社などを巡って踊り、大富神社に戻って踊る。直径50センチ、重さ10キロの太鼓を打ち鳴らし、大うちわなどを使って躍動感のある所作を披露する。

 1953年11月に「豊前感応楽保存会」が発足。54年4月に「山田の感応楽」として県無形文化財に指定された。保存会は元踊り手ら約50人で構成し、所作などを確認しながら伝統を守ってきた。装具は昔ながらの素材を使っている。

 大富神社の清原直嗣宮司(68)は「先人が口伝で受け継いできたものを、私たちの代まできちんと受け継いでいることを認めてもらった」と喜ぶ。保存会の夕田勝三会長(80)は「今後、人材の確保が難しくなるだろうが、一層技術を磨いて後世に伝えていく責務がある」と語った。 (浜口妙華)

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