しつけは高齢になる前に【きみとさいごまで】

西日本新聞

 今回は犬が高齢になったときのしつけを考えてみましょう。

 室内で飼う場合、トイレシートの上で排せつすることや、散歩のマーキングを部屋でしないことをしつけていても、お漏らしをすることがあります。その場合はトイレシートの場所を増やすか、おむつを着けるか、しかありません。

 散歩では飼い主が高齢だと、リードをどんどん引っ張られて転倒することも。リードを引っ張ったり、急に走りだしたりしたら注意し、人の歩くスピードに合わせるようにさせます。

 健康状態のチェックで、全身を触っても怒らないことも大切。触診や検査を嫌がると治療できません。全身麻酔はリスクが大きく、おとなしく診察を受ける準備が必要です。普段からスキンシップを取り、犬が嫌がる顔や口周りを触っても怒らないようにしておきましょう。

 ペットホテルに預けるにはどんなしつけが必要でしょうか。ケージや、犬や猫を運ぶ容器「クレート」にきちんと入ってくれる▽人や他の犬にかみつかない▽ほえ続けない-ことです。

 中でもケージに入れることは必須。ペットホテルはスペースが狭いこともあり、ケージに入るのを嫌がって暴れると、受け入れを断られることもあります。ずっとケージの中に入れられたままにもなりかねません。

 犬は訓練をすれば慣れて入ってくれます。声が外に響きにくい場所にケージごと入れたり、ケージに毛布を掛けて暗くしたりするといいでしょう。おとなしくしておけば、出してもらえると教えてあげるのです。

 うちでお預かりしているトントン君(10)は、もともと農家の広い敷地と納屋で飼われていました。最初はケージに入るのを嫌がり、他の犬とけんかをしていましたが、練習して少しずつケージに入ることを覚えました。けんかも減り、毎日ドッグランで一緒に遊んでいます。

 人もペットも年を取るとさまざまな問題が出てきますが、若いうちからきちんとしつけ、高齢になっても楽しく一緒に暮らしていけるといいですね。
  (老犬ホーム「トップ」代表)

PR

くらし アクセスランキング

PR

注目のテーマ