「飼い主の方が偉い!」散歩のしつけ【きみとさいごまで】

西日本新聞

 今回はしつけの話です。しつけにも「お座り」「お手」「待て」の指示の聞き分けや、犬小屋に自分から入る「ハウストレーニング」、ほえないようにすることなどいろいろあります。

 よく問題になるのは散歩中の行為です。犬がリードを引っ張って飼い主が転んだ、ほえて苦情がくる、人にかみつくといったものです。ほえる原因は認知症、老化に伴うわがまま、体調、飼育環境などさまざま。「かみつき」とともに専門の先生に相談し、解決方法を探すのがいいでしょう。

 散歩で引っ張る癖は比較的簡単に直せます。これは散歩を監督する人がいないのが原因。「いやいや、飼い主の私が散歩させている」と思うでしょうが、違います。犬に監督者と思われていないんです。犬は「自分の方が偉い」と思っているから行きたい方向に引っ張るのです。

 では、どうしつけるか。まずは上下関係を見つめ直すことです。「飼い主が偉い」という立場を明確に取りましょう。

 次に、行きたい方向には行かせない意思を持つこと。リードは短めに持ち、犬が引っ張ったら止まり、それでも引くなら即座にUターンです。すると、犬は走って追い抜いていくでしょう。そうしてまた引っ張ったら、止まってUターン。たぶん飼い主は一歩も進まず、犬だけ右に左に走ることになります。

 3日ほどたつと、犬も「あれ? いつもと違うな」と気付きます。飼い主と一緒に歩けば前に進める、と分かるのです。

 散歩のしつけは、うちで預かるときも最初にすることです 多くの犬を同時に歩かせるので、左右に引っ張ったり止まったりすると、他の犬のリードと絡んで前に進めません。みんなと一緒に歩くよう教えるのです。

 昨年やってきたナツ君は3歳と若く、力も強いので散歩で飼い主が倒されてしまい、預かりました。けがから回復したら帰る予定で、みんなと一緒に学習中です。徐々に上手になってきましたが、散歩の準備中に興奮して暴れることも。まだまだ修行が足りません。おうちに帰るまでに、どれだけお利口になれるでしょう。一緒に頑張ろうね。
 (老犬ホーム「トップ」代表)

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