日常の目のケアで病気予防【きみとさいごまで】

西日本新聞

 今回から数回に分けて、犬の老化と自宅での介護を考えます。今回は目についてです。

 ペットは早いと10歳くらいから老眼や白内障、緑内障になりやすくなります。ただ、犬はもともと目がはっきり見えているわけではなく、老眼になっても症状が分かりにくいものです。

 視力に影響するのは白内障が多いようです。徐々に眼球が白くなり、視力が落ちます。犬は家具や物の位置を覚えて行動しており、視力低下に気付かないことも。飼い主が「最近、いろんな場所にぶつかるなあ」と思ったときには、既に目が真っ白になっていることもあります。

 高齢になると、まつげが目の内側に入る「逆まつげ」になりやすくなります。目が開かなかったり、涙が多く出て目やにが多くなったりします。

 では、どうすればいいでしょう。目の周りをタオルなどで拭き、目やにを取って眼球に異常がないか見ましょう。温かいタオルで目の周りを覆うと、気持ちいいのでおとなしくしてくれることが多いです。目が白く濁ってきたら病院に行き、目薬を使うことをお勧めします。

 視力を調べるため、健康なときから「お座り」「お手」を、言葉と身ぶり手ぶりと合わせて教えるのもいいですね。声を出さずにお座りの身ぶりをして、犬の反応が悪いと「見えていないな」と気付くからです。

 角膜に傷が付く角膜潰瘍(かいよう)や、角膜に穴が開く角膜穿孔(せんこう)、眼球肥大などの病気になることもあります。角膜潰瘍と角膜穿孔は感染や外傷などで角膜が傷つき、痛みと視力低下が起きます。

 眼球肥大は、目が金魚の出目金のように前に飛び出すのが特徴。片目だけ大きさが違うと思ったら病院に行きましょう。目薬などで治りますが、何もしなければ眼球破裂につながります。普段から顔を拭き、目やにを取り除くことが大切です。

 1月に預かった柴犬の雄、ロンちゃん(17歳)は左目が角膜穿孔になっていました。まぶたが目やにでくっつき、目が開かない状態。目薬を差し、顔をタオルで拭いています。ペットは「痛い」とは言えません。飼い主が気付いてあげましょう。
 (老犬ホーム「トップ」代表)

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