老化による難聴は耳あかに注意【きみとさいごまで】

西日本新聞

 今回は耳の話です。ペットも高齢になると聞こえが悪くなってきます。加齢のほか、耳あかがたまりやすくなるのも原因。詰まって聞こえなくなる病気もあります。

 耳が聞こえないと、コミュニケーションが難しくなる▽危険を察知しにくい▽刺激がなくなり、認知機能に影響する-など困ったことが起きます。

 今まで聞こえていた人の声や動物の鳴き声、車の音などが聞こえないので多くの影響が出ます。以前は昼寝中でも音がすると身構え、飼い主に甘えることもあったのに、ずっと寝てしまうことも。夜眠れず、夜鳴きにつながることもあるし、何に対しても無関心になり認知症が早まる恐れもあります。

 背後から近づいた飼い主に気付かないこともあるでしょう。犬は「後ろから突然襲われた」と反射的にかみ付いてしまいます。年を取ってかみつく例が多いのはこのためです。触れる際は正面に回って、下からあごや肩口を優しくなでてください。

 老化で耳あかが増え、汚れると要注意。体の平衡感覚を保つ耳の器官が悪くなり立てなくなることがあります。耳の中に腫瘍ができる恐れも。他の部位と違って切除が難しく、悪化して脳に達することもあります。

 耳の対応は難しいですが、毎日声を掛けてチェックすることは大切です。両手をたたいて音を出したとき、耳がぴくぴくと動いたり、振り向いたりすれば大丈夫です。反応が悪い場合や、耳の周りから嫌なにおいがすると、炎症を起こしていることがあるので注意しましょう。

 ケアは目と同じで、ぬれたタオルやウエットティッシュで優しく拭くこと。強くこすったり、綿棒を使ったりすると、外耳や内耳を傷つけて炎症を悪化させます。耳の中に腫れや黒い液状の耳あかを見つけたら、早めに病院に行きましょう。

 雌のリコちゃん(7)は両耳とも、耳の血管が破れて腫れる耳血腫に苦しんでいます。拭いてもすぐ耳あかで汚れ、完治が難しい状態です。耳血腫になると、もともとは耳が立っている犬もつぶれてしまいます。あきらめず、頑張って治療していこうね。 (老犬ホーム「トップ」代表)

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