ハンセン病撲滅へ向け慈善病院 パキスタンに26日開院 準備着々 ペシャワール会

西日本新聞 夕刊一面

 パキスタン、アフガニスタンの国境地帯で医療活動をしている非政府組織(NGO)のペシャワール会(福岡市中央区赤坂、高松勇雄会長、会員4000人)が、パキスタン北西辺境州の州都ペシャワルに昨年5月から建設を進めていたハンセン病撲滅のための慈善病院が完成、26日に開院する。

 同会は、医療機材や現場で働くボランティアへの生活用品など、福岡を中心に全国から送られてきた援助物資の整理や、運び出しの準備に追われている。24日には、開院の式典などに出席するため会員58人が日本を出発する。

 病院は約7千平方メートルの敷地に鉄筋コンクリートの地下1階、地上2階建てで、広さは約3300平方メートル。入院ベッド約60床と、レントゲン設備など数々の検査機器も完備するという。

 同州と国境を接するアフガニスタン北東部は、ハンセン病の多発地帯。ハンセン病は栄養が不足がちな山岳地帯に多く、偏見が根強いため、地域住民の反対など病院建設までには数多くの障害があった。

 同会は、ペシャワルや国境地帯で1984年から無料診療を続けている福岡県出身の中村哲医師(52)を支えようと、大学時代の同級生や友人を中心に結成された。「自前の病院を持つことが長年の夢だった。中村さんも患者たちもきっと喜んでいるに違いない」と同会の広報担当の福元満治さん(50)は話している。

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