古民家再生へしっくい塗り挑戦 福岡の大学生ら福智町で支援活動

西日本新聞 筑豊版 座親 伸吾

 福岡県内の学生団体「フレンズ国際ワークキャンプ(FIWC)九州」の大学生10人が19日、福智町弁城にある古民家を訪れ、壁のしっくい塗りに挑戦した。古民家の所有者らが昨年5月から、「地域カフェと民泊」の開設に向けて改装中で、ボランティア活動をしている学生たちを招いた。関係者は「高齢者のお茶飲み場、学生の活動拠点にも使ってほしい」としている。

 古民家は住宅地の一角にあり、敷地面積約1200平方メートルに1904年築の平屋(建物面積約190平方メートル)が建つ。団体職員の溝端桂子さん(50)=飯塚市=が約2年前、以前の所有者から「高齢になり、家を手放したい」と聞き、建物の材木や伝統的な建築手法に引かれて買い取った。

 再生プロジェクト名は「yori toko(よりとこ)」で古民家リフォームの実績が豊富な建築や不動産会社が関わる。柱とはり以外はほぼ全面的に手を入れ、カフェや宿泊スペース、書庫や書斎を備えて今春に完成予定だ。

 この日は学生10人がしっくいメーカーの担当者から道具の使い方などを教わり、屋根裏の壁で実践。しっくいは調湿や消臭といった効果があり、コテで均一に塗った。九州大経済学部2年の北川真衣さん(20)は「塗り方が薄いと『じゃりじゃり』と音が出てしまう。地域に密着した経済や地方創生に興味があり、大学の講義より楽しい。小学生に戻った気分」と笑顔だった。

 溝端さんは「空き家には、古くても活用方法さえあれば使えて素晴らしい建物がある。町内に公共施設はあっても、泊まる場所はない。地域の人、学生、外国人らが顔を見せ合える場にしたい」と話した。 (座親伸吾)

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