南関町新庁舎、1年超遅れも 資材高騰響き入札不調

西日本新聞 熊本版 宮上 良二

 熊本県南関町が南関高跡地に計画している新庁舎建設が、入札不調や町議会の予算案否決で大幅に遅れている。背景には町の厳しい財政事情や建設資材の高騰などの問題が横たわる。町は現在、建設費を圧縮するために設計見直しを進めているが、順調にいっても当初計画より1年以上の遅れは避けられそうにない。

 鉄筋コンクリート2階建ての現庁舎は1966年建設で老朽化が進行。東日本大震災を受けて2012年に行った耐震診断で強度不足が判明し、町は翌13年から新庁舎建設の検討を始めた。16年4月の熊本地震で被害はなかったが、17年に旧南関高の校舎を活用して跡地に新庁舎を整備する基本構想を策定。18年4月に県から同校の敷地と校舎を無償譲渡され、建設事業が本格的に動き出した。

 基本設計によると、新庁舎は耐震基準を満たした鉄筋コンクリート3階建ての校舎2棟を改修、木造2階建てを新築するなどして整備する。町は昨年3月、庁舎建設費として15億5320万円を町議会に提案し可決された。しかし同6月の一般競争入札が不調に終わったため、資材費と人件費の高騰が原因と判断し、1億9110万円の増額を同9月の定例議会に提案したが、賛成少数で否決された。

 新庁舎建設に充てる町の一般財源と基金は計2億3千万円ほど。残りは町債発行に頼る厳しいやりくりのため、町議会では増額への厳しい意見が相次いだ。

 これを受けて町は、建設費を当初可決された予算内に収めるため、改修する旧校舎の壁や天井を最大限活用するなど、設計見直しを進めている。20年3月の定例議会前までに見直し案を示す予定だが、順調に進んでも完成は21年度中で、当初計画の19年度末完成から大幅にずれ込む。

 町まちづくり課の坂田浩之課長は「防災拠点機能を維持しながら、住民サービスに支障が出ないように見直しを進めたい」と話している。 (宮上良二)

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