高齢者の「足」20年 乗り合いの光タクシー、社会貢献で全国表彰

西日本新聞 北九州版 西山 忠宏

 斜面地の乗り合いタクシーが高齢者の欠かせない「足」に-。公益社団法人日本フィランソロピー協会(東京)が企業の社会貢献活動を顕彰する「企業フィランソロピー大賞」で、「乗り合いジャンボタクシー」を2000年から北九州市八幡東区枝光地区で走らせている光タクシー(八幡東区枝光本町)が、本年度の「企業フィランソロピー賞(地域モビリティ賞)」を受賞することが決まった。2月21日に東京都内で贈呈式がある。

 枝光地区(東西約700メートル南北約2キロ、人口約1万2千人)は、かつての八幡製鉄所の「企業城下町」で、山地を切り開いて住宅地を造成したため狭くて急な坂道が多い。市などによると、高齢化率が37・9パーセント(昨年4月時点)と、全国の28・4パーセント(昨年7月時点)よりもぐっと高い。

 同社は客12人が乗れる「乗り合いジャンボタクシー」を運行。急な坂道が多い斜面の住宅地と、商店街、医療施設を巡回しており、日祝日を除いて年間約300日営業している。1日56便走らせ、運賃は200円。毎日延べ約180人が利用している。

 企業フィランソロピー大賞は03年度に創設。17回目となる本年度は、大賞に2団体、大賞に準ずる企業フィランソロピー賞に5団体が選ばれた。うち、九州からの受賞は光タクシーだけだった。

 光タクシーの石橋孝三社長(57)は「利用客の多くは高齢女性。高齢男性は家に閉じこもりがちではないかと懸念しているので、高齢男性にも、もっと利用してもらえるよう知恵を絞りたい」と話している。 (西山忠宏)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ