ほのかなインクの香りとともに古里で暮らす人々の息づかいが…

西日本新聞 オピニオン面

 ほのかなインクの香りとともに古里で暮らす人々の息づかいが伝わってくる。1面から丹念にページをめくる姿もある。多忙で正月も帰省できなかった人だろうか

▼全国各地で発行されている新聞の「元日号」紙面展。今年も横浜市の日本新聞博物館と東京・内幸町の日本プレスセンターで開かれている。1面トップは大みそかに発覚した日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告の海外逃亡劇で一色か、と思ったが違った。地方紙の多くは地元に関する独自ネタを据え、ゴーン被告は2番手扱い

▼大震災からの復興加速、人口減に負けない地域づくり、豊かな自然や文化を守る取り組み、原爆投下や沖縄戦の記憶継承、地元出身の五輪・パラリンピック選手へのエール…。紙幅の関係で詳細は紹介できないが、記事の内容はさまざま

▼列島各地には地域と真摯(しんし)に向き合う人々がいて、多様な魅力も発信している。東京だけが日本ではない、と改めてうなずかされる

▼もう一つの正月=旧正月(25日)が近い。中国や台湾、ベトナムなど中華圏の国・地域は今週末から大型連休に入り、訪日ラッシュが見込まれる

▼中国で発生し、感染拡大が懸念される新型肺炎。今年はとりわけ検疫に万全を期したい。その上で、問題のない訪日客は歓迎し、地方各地を巡る旅に導きたい。列島の魅力は一極集中ではない。多極分散型だ。それを知ってほしい。紙面展は31日まで。

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