元気な笑顔いつまでも ボランティア撮影会…遺影にも 佐賀・基山町

西日本新聞 佐賀版 荒木 達也

 元気な笑顔の写真を亡くなった後にも残してもらおうと、佐賀県基山町の「すまいるフォトボランティアグループ」が毎月第1月曜に、同町宮浦の町多世代交流センター憩(いこい)の家で撮影会を開いている。写真は主に遺影として使われるが、家族などに配る利用者もいる。撮影は1日に4人。半年先まで予約で埋まっているほどの人気だ。

 利用者の大半は70~80代の女性。ヘアメークのプロ、田浦咲子さん(34)ら4人が入念に髪を整え化粧をする。その後、グループ代表の藤丸源治さん(65)と、冨山茂さん(68)が写真を数十カットも撮る。途中ポーズを数回変え、髪が乱れたら田浦さんたちが駆け寄り手直しする。

 画像を見た利用者は「まあ、きれい」「若く撮ってくれてありがとう」などと驚きの声を上げた。「本人の持つ美しさを引き出すように心掛けています」と田浦さん。藤丸さんは「初対面のため緊張している人をうまく笑顔にできるかが鍵。笑う瞬間を捉えるのは難しい。最初はぶれた写真もあったけれど、今では上達したと思う」と述べた。

 藤丸さんは、催しの写真を撮るボランティアのために憩いの家が開いた撮影講座の受講生。妻の父親が亡くなった際、遺影用に1人で笑っている写真を探したが見つからなかった経験から、撮影会を憩の家に提案した。2019年6月にスタートし、これまで60人以上が利用した。

 対象は町内在住か町が大好きな人。参加費2千円で2Lサイズ台紙付きの写真と撮影データがもらえる。有料で大きなサイズに変えることもできる。

 「語り掛けているような写真になった」と利用した内田晶子さん(70)は大喜び。「遺影に使うのはずっと先だと思うけど、一番好きな写真が飾られるのは安心。天国から『私は幸せだったよ』と話しているみたい。そう考えるとわくわくする」と話していた。(荒木達也)

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