斬新で自由な書を追究 熊大教授の書家・神野さん退任記念展

西日本新聞 熊本版 丸野 崇興

 3月末に熊本大教授を定年で退任する書家神野雄二(大光)さん(65)が、熊本市中央区黒髪2丁目の同大グローバル教育カレッジ棟で、退任記念の個展を開いている。2月12日まで。

 神野さんは愛媛県出身。5歳から書道家の父に学んだ。筑波大大学院芸術研究科修了。東京や広島の大学を経て2003年、熊本大に着任。学生の書写・書道教育に当たり、山田寒山・正平父子ら日本の篆刻(てんこく)家を研究。書家として、絵画などに他分野の技法を取り入れながら、斬新で自由な表現を追究してきた。

 退任記念展では、研究論文や著作のほか、木や石こうに掘った刻字や、キャンバスに油絵の具で文字を書く独自の技法を使った「油書(ゆしょ)」など約70点を展示。中でも、広島・長崎の原爆投下(1945年8月6日、9日)や熊本地震(2016年4月14日、16日)など歴史的事件の年月日を書いた代表作「歴史数字書」シリーズが目を引く。

 今月20日には作品解説会があり、約30人が参加。神野さんは「平和で幸福な世界を作るために、書で貢献できることは何か、考えてきた」と強調。歴史数字書について「歴史的に大切な日を風化させてはならないという思いで書いた」と熱弁を振るった。

 退任後は熊本を離れ、東京の大学で教壇に立ちながら、書の古典を学び直すという。「古典で基礎を見直し、新しい表現を作り出していきたい」と意欲を語った。(丸野崇興)

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