「赤ちゃんの頭の形」外来新設 久留米の病院、ヘルメット治療も導入

西日本新聞 筑後版 平峰 麻由

 福岡県久留米市津福本町の聖マリア病院は昨秋、「赤ちゃんの頭の形外来」を新設した。病気が原因で変形した頭だけでなく、後頭部が平らないわゆる「絶壁頭」なども、就寝時の姿勢の指導や、新たに導入した「ヘルメット治療」で改善できるという。

 赤ちゃんの頭の変形は、病気が理由でない場合、寝る際の頭の向きや、出産前後に加わった衝撃が原因とみられている。

 同病院の脳神経外科の長田優衣医師(35)は「病気でなければ、あくまで見た目の問題だ。昔は気に掛けない人も多かったが、最近は頭の形を気にする保護者も増えている」と話す。

 治療はまず、赤ちゃんの背中や首のマッサージや、寝ている際に頭や体の向きを変えるやり方の指導から始まる。「この処置で約6割の赤ちゃんが改善する」(長田医師)という。

 これで頭の形が改善しなかった場合、生後6カ月以内であれば「ヘルメット治療」を受けられる。

 頭の形を専用のLEDスキャナーで読み取り、変形した現在の状態と、理想的な形のデータを業者に送信しヘルメットを製造する。

 約半年間、ほぼ終日装着すれば、ヘルメット内部の形に合わせた理想の頭になるという。治療費は、全額自己負担で約40万円。

 ヘルメット治療は2000年代に米国で普及した。全国の頭の形外来では、12年に国立成育医療研究センター(東京)が初導入。九州では聖マリア病院のほか、福岡大や佐賀大の病院でも実施している。

 聖マリア病院では、病気以外の頭の変形で「頭の形外来」を受診した赤ちゃんは、まだいないという。

 長田医師は「赤ちゃんの頭が柔らかい生後6カ月以内の診断、処置が重要になる。気軽に相談してほしい」と呼び掛ける。

 聖マリア病院=0942(35)3322。 (平峰麻由)

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