【動画あり】「まさか」カバ動画の再生1億回超 職員の工夫で大ヒット

西日本新聞 長崎・佐世保版 華山 哲幸

 長崎県西海市の民間動植物園「長崎バイオパーク」が動画投稿サイトユーチューブ」で配信する「カバのスイカまるごとタイム」が、昨年10月に再生回数1億回を突破した。園では10年ほど前から会員制交流サイト(SNS)を通じた発信に注力。広告収入も生じるため経営にも貢献している。少子高齢化で運営が行き詰まる地方動物園もある中、広報担当者は「新たな運営の在り方を模索したい」と挑戦を続けている。

 動画の内容は至ってシンプル。カバが大玉のスイカを丸ごと食べる姿をいろんな角度から約2分間映している。口を大きく開いてほおばるインパクトと、むしゃむしゃとかみ砕く愛らしさが相まって人気が集まった。

 実は動画が制作されたのは2014年で、当初はあまり知られていなかった。17年に職員が英語のタイトルと字幕をつけたところ注目度がアップし、多い日には約80万回も視聴された。広報担当の神近公孝さん(44)は「まさかここまで増えるなんて。工夫次第で注目してもらえるんだと自信が深まった」と話す。

 同園がユーチューブの公式チャンネルを開設したのは07年。月数本のペースで動画を制作し、公式チャンネルに投稿したのは450本を超える。ツイッターやフェイスブックでも発信している。

 「プロっぽくない『手作り感』があった方が、親近感が持たれる」と神近さんは分析。アップしたばかりの露天風呂に漬かる南米生息のカピバラが和食に使われるかんぴょうを食べる姿は、「ギャップ」を狙っているという。

 PR効果にとどまらず、広告収入も入るようになった。額は公表していないが「職員が1人雇える程度」(神近さん)。これまで後回しにされがちだった施設の補修などにも予算を充てる余裕も生まれた。

 動画の人気もあって昨年の外国人来場者数は、一昨年に比べて3割近く増加。最近、ユーチューブの運営会社から「動画に音楽を付けると日本人受けする」との助言があった。国内へのアピールも強めることで「動画でもっと園を身近に感じてもらいたい。来てほしい」と願う。現在、カバに次ぐ超ヒットを考案中だ。(華山哲幸)

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