AIでバス事故防止 運転手の脇見や眠気に警告音 北九州市が実証実験

西日本新聞 北九州版 内田 完爾

 北九州市営バスは2月から、人工知能(AI)を活用して事故防止につなげる実証実験を市内の路線バスで始める。バスに搭載したドライブレコーダーが運転手の顔を認証し、脇見や眠気を感知するほか、急停車など運転操作の癖も運転手ごとに蓄積し、研修に活用する。市営バス運転手は高齢化が進み、60歳以上が45%を占めることから、市は健康管理にも生かしたいとしている。公営バスでは全国初の取り組みという。

 オリックス自動車(東京)との共同実証実験で、22日に北九州市で調印式が行われた。事業費は約1500万円だという。

 同社が国内での販売権を持つ米国企業のAI搭載ドライブレコーダー「ナウト」と自社開発の運行管理システム「e-テレマ」を活用する。

 ナウトはバスのフロントガラスに貼り付けて使用。運転手の顔を記憶し、眠気などの表情が出たと判断すれば、警告音を発する。前の車との車間距離についても警告する。e-テレマは、急加速や急ハンドルなどバスの運転情報を蓄積できる。

 2つの機械を路線バスや貸し切りバスなど計10台に搭載し、運転手ごとの運転傾向を把握し、安全運転の研修でも活用する。関知する眠気の頻度によって睡眠時無呼吸症候群の早期発見も期待されるという。

 7月までデータを蓄積し、料金の受け渡しなどで横を向いたのは「脇見」と判定しないようにするなどシステムを改善し、来年4月以降の本格導入を目指す。市交通局は「最新技術を活用し、一層の安全運行に努めたい」と話している。 (内田完爾)

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