九工大に起業サークル 事業実現へ切磋琢磨 2月に学内コンテスト

西日本新聞 筑豊版 田中 早紀

 九州工業大情報工学部(福岡県飯塚市)の学生たちが起業サークル「K-SToNE(ケイ・ストーン)」を立ち上げ、事業の実現を目指し切磋琢磨(せっさたくま)を続けている。メンバー35人のほとんどが1年生という若いサークルで、代表の砂本樹矢さん(19)は「4年以内に最高経営責任者(CEO)と最高技術責任者(CTO)を5人ずつ輩出」を目標に掲げる。その第一歩として、同大で初開催される2月末の学内起業家コンテストで、優勝を狙う。

 「オーダーシェアで、ショップの注文をまとめて引き受けるサービスを展開します」。今月中旬、学内の教室にサークルメンバーが集まり、1年生の松田将秀さん(19)がコンテストに向けて自身のアイデアを発表していた。提案したのはアパレル業界で服の「廃棄ゼロ」を目指す事業。個人商店が、仕入れ値を抑えるためメーカーに過注文するのが原因の一つと考え、複数の商店が本当に必要な服を、一緒に発注する仕組みを思いついた。

 発表後は「メーカーにとってのメリットはあるの」「競合(企業)は?」などと、鋭い質問や指摘が矢継ぎ早に飛んだ。別のコンテストに出場した経験がある砂本さんは「遠慮せずに言った方が、発表者のプラスになる」と言い切る。

 学生による起業の動きは全国で広がっている。九州でよく知られるのは、2017年6月に発足した九州大(福岡市)の「起業部」。大学公認の部活で、すでに15社が起業した。

 砂本さんは中学生のころから起業に関心を持ち、大学入学後に他大学の起業サークルの存在を知った。「高い技術力を持つ九工大なら、世界を目指せる企業を作れる」。こう考え、入学間もない昨年6月、1年生で作るLINE(ライン)グループにサークルを立ち上げたいと投稿。数日後、賛同した25人と「K-SToNE」を結成した。

 同11月には、九州大や西南学院大(福岡市)の学生らとイベントを開催。若手起業家の講演や、起業を目指す学生が審査員の前でプレゼンするコンテストを行い、約200人を集めた。学内でも、起業した在学生による講演会を実施。メンバーは週1回程度のペースで集まり、イベントの振り返りやコンテストの準備に取り組む。インターンシップに参加し、プログラミングやビジネスを学ぶ学生もいるという。

 来月の学内コンテストには2グループが参加予定。顧問の小田部荘司教授は「ギラギラしている感じが好き。九州大の起業部に負けないようにやってほしい」とエールを送る。 (田中早紀)

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