中国でマスク高騰や帰省延期 新型肺炎、市民生活に影響広がる

西日本新聞 総合面 川原田 健雄

 【北京・川原田健雄】新型コロナウイルスによる肺炎の発症拡大を受け、中国各地でイベントの中止や施設の一時閉鎖が相次いでいる。高機能マスクは売り切れが相次ぎ、価格が高騰。春節(旧正月)の帰省を見合わせる人も出るなど影響が広がっている。

 湖北省武漢市では2月3~14日にボクシングの東京五輪アジア・オセアニア予選が予定されていたが、主催者は22日、参加者の健康や安全を考慮して中止を発表した。日本からは男子6階級、女子5階級の選手が出場する予定だった。

 武漢市は来場者と動物の接触を避けるため、動物園と水生生物博物館を22日から休園し、予定していたイベントも中止した。

 感染拡大が続く中、中国各地の薬局やスーパーでは、重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染防止に効果を上げたとされる「N95規格」の高機能マスクを買い求める人が相次ぎ、売り切れとなる店が続出。通常の4倍の価格で販売する店も出ている。広東省当局が市場での医療品価格の抜き打ち調査を始めるなど、当局は便乗値上げの取り締まり強化に乗り出している。

 感染を恐れて春節の連休(24~30日)に合わせた帰省を見送る人もいる。北京市内の飲食店で働く女性従業員(35)は湖北省出身。「故郷に戻った後、規制が厳しくなって北京に戻って来られなくなるかもしれない」と帰省を取りやめた。「母親に会いたいけど仕方ない。事態が落ち着くまで待つしかない」とこぼした。

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