甘い香りで春の訪れを告げるスイセンが見頃と、きのうの本紙福岡都市圏版…

西日本新聞 オピニオン面

 甘い香りで春の訪れを告げるスイセンが見頃と、きのうの本紙福岡都市圏版に。博多湾を望む能古島で10万本が咲き誇っている。暖冬などの影響で例年より半月早く開花した

▼福岡管区気象台によると、福岡市内で21日、タンポポが開花。1953年の統計開始以来、最も早かったそうだ。暖かい冬は過ごしやすくてありがたいが、雪が少なくて困っているスキー場もあると聞く。山に雪が降らなければ雪解け水を使う田植えに支障も出かねない

▼昔に比べ近年はずっと猛暑と暖冬が続いている印象だ。これも地球温暖化の影響か。海の向こうのオーストラリアでは森林火災が収まらず、北海道を超える面積が焼失したという。炎の中を逃げまどうコアラやカンガルーの映像に胸が痛む

▼温暖化による高温、乾燥で火災が起きやすくなり、大火災は大量の二酸化炭素(CO2)を排出すると同時にCO2を吸収する森林が失われ、温暖化がさらに進む-そんな負の連鎖にぞっとする

▼小泉進次郎環境相が、日本企業が関わる海外での石炭火力発電所の建設に反対を表明した。CO2排出量が特に多い石炭火力は国際的に批判が強いが、日本政府は建設推進の方針だ。小泉氏には閣内から問題を提起してほしい

▼日本の優れた技術で排出量は抑えられると政府は説明する。だが、そもそもの発想がずれてはいないか。ちなみにスイセンには「自己中心」という花言葉もある。

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