クルーズ船寄港、博多港が首位陥落 那覇に敗れ2位に

西日本新聞 九州+総合面 黒石 規之 坂本 公司

 国土交通省は23日、2019年の全国のクルーズ船寄港数(速報値)を発表した。前年まで4年連続で日本一だった博多港は前年比17・9%減の229回で、7・0%増の260回となった那覇港に抜かれて5年ぶりに首位から転落した。九州で大半を占める中国発着ツアーの寄港が競争激化による採算悪化で減少しているためで、長崎港や佐世保港も前年を下回って順位を下げた。

 全国の寄港回数は、前年比2・2%減の2867回で6年ぶりに減少に転じた。クルーズ船による訪日外国人客数は、12・2%減の215万3千人となり、2年連続で前年を下回った。新型コロナウイルスによる肺炎拡大の影響も懸念される中、20年に訪日クルーズ客を500万人とする政府目標は遠い。国交省は「中国発着クルーズの便数が18年以降減らされている。だが復調の兆しがあり、20年は寄港数が前年を上回る見込み」としている。

 港湾別では、那覇港が6年連続増加で初めて日本一となり、博多港は3年連続減少で2位に後退した。3位以下は、横浜港188回(11・9%増)▽長崎港183回(16・8%減)▽石垣港148回(沖縄県、38・3%増)-と続いた。

 クルーズ総合研究所(東京)によると、中国では、九州に近い上海発着のツアーの価格競争が激化。船会社は発着港を香港、アモイなど南方に分散させており、那覇港はこれらの港に近い優位性を生かして寄港数を伸ばしているという。博多港は16年のピーク時(328回)から約100回減った。(坂本公司)

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